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Channel: 個性的原動機車両達との戯れ
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甦れババチイ燃焼式ヒーター その4

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というタイトルの割にはゼネレータ絡みのネタが強いのですが、並行作業なのでお許しの程を。
まだトヨタ共販からゼネレータ用のボルテージレギュレータが入手出来た時に入手していたレギュレータが、見た目はアルミステッカー品番タイプの古臭いタイプでしたが、本体そのものはだいぶ改良されていて品番こそ同じものの、端子位置や構造が異なるタイプでした。
また基盤部にあるコイルからA端子へ経由するダイオードやA端子自体に抵抗を目的としていると思われるワイヤーが廃止されて一枚物の鉄板となっております。

イメージ 1

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旧製品との比較。
下が旧製品ですがA端子がF・Eと共に3つ同じ面から出ているのに、改良版はA端子が逆方向から出ていてB端子と同じ側に来てしまっています。
またE端子が廃止されていてレギュレータの足でアースさせる様になっておりました。

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端子的には互換性があるので本体を加工せずにも使用する事は可能なのですが、元々オリジナルを尊重して敢えて直流発電機へ戻すのが狙いなので、ゼネレータ~ボルテージレギュレータ間のハーネス、特にA端子用を延長したりとビジュアル的にも変わってしまうのは解せないので、この改良版を本来のタイプへ戻します。
中古の旧製品を使っても良いのですが、金属部分のクロメートメッキがくすんでしまっており、赤ヨタハチのエンジンルームとは雰囲気が異なってしまいます。
レギュレータの基盤からコイル類を全て外してベースを再メッキしようと思ったのですが、思ったより手間が掛かる為に何とか新品をベースにして作業を簡略化したかった狙いがあります。

先ずは旧製品で破壊しても良いボルテージレギュレータ本体からE端子を移植する為に、スポット熔接部をドリルで揉んで外します。やたらと汚く写っているのは切削油を挿しているからです。本来はここまで汚くはありません。

イメージ 4


外したE端子は表面がくすんでいるのでヒーターの部品と共に再メッキし、その後に半田付けで取り付け予定です。

イメージ 5


この様に再メッキ後に半田付けする予定です。
(写真は向きが逆でB端子側です)

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次はA端子の向きをF・E側へ変更します。
基盤でコイルベースや配線がリベット留めされておりますので、A端子のプレートを留める2本のリベット頭をグラインダーで削ります。幸いスペースに余裕があって特に難しい事も無く作業出来ました。
ただ結果シャフトを削っただけではプレートが取れなかったので、更にドリルでリベットシャフトに穴を開けて漸くプレートを外す事が出来ました。
プレートを反対側にしてから当初はリベット留めする予定でしたが、余程強固についているのかプレートを外した後もコイルベースが基盤から取れる事も無かったので、プレートを入れ替え後に半田付けだけで済みました。
強度的にも問題無さそうです。

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これで後は再メッキから帰ってくるE端子を取り付けと、アルミステッカーのカバーを青竹色に塗れば完成です。


で肝心のヒーターはフューエルレギュレータの解体です。
ここに付いているジョイントやレギュレータの蓋を留める六角+ビスはクロメートメッキなので、これも再メッキします。(写真右側にある部品ですね)
レギュレータ本体はアルミ地を活かした磨き仕上げです。ニードルバルブ等の動きにも問題無く再使用は充分に可能。フロートもパンクしていない様です。概ね状態は良いでしょう。

ただこの辺りは-10032仕様に合わせて樹脂フロートタイプとか、オーバーフローパイプをそれに合わせて交換するかもしれません。

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ヒータースイッチもクロメートメッキ部分がありますので解体します。
手持ちの前期型スイッチはワイヤーを留める金具が欠落しているので、後期型のスイッチを使って再生します。
スイッチ自体はAssyでは互換性があります。
前期型スイッチは奥行が無駄に長いですが、後期型スイッチは必要なだけの奥行となって若干短くなっております。

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中身は至ってシンプルな構造。
接点も直に12Vをオン・オフする為丈夫な造りです。この辺りは再メッキ後にグリスアップをして組み付けます。
尚前期型・後期型スイッチではスイッチのノブを付けるネジピッチが違います。このスイッチをベースに組み上げた時に前期型バージョンにするにはネジ部のピッチ修正を行います。

イメージ 12


これでスイッチも再メッキの準備が整いました。
おおよそ再メッキの準備は整ってきましたが、欠品が入手出来次第再メッキを業者へお願いする予定です。

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