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Channel: 個性的原動機車両達との戯れ
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甦れババチイ燃焼式ヒーター その3

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25日は通常の休日、26・27日はTGRF2016に参加の為に休日申請をして3連休!
本当であれば19・20日の岐阜ツーリングで雨に当てられた事もあって、赤ヨタハチの洗車をしようと車庫の外へ出してみたものの、TGRF2016のメインである27日日曜日の天気が悪いらしい・・・。
しかも終日雨予報でそれだけでテンションがダダ下がりしたのでバラシたヒーターをちょこっとだけ手を出してみました。日中は日差しの中に居れば暖かく感じましたが、日蔭に居ると寒くて作業する気になれません。

先ずはスターターとスターターの選別。
なんでそんなのがヒーターと関係あるのかと言えば、ヒーターの外装を再塗装するにあたって特徴的な青竹色を再現します。その青竹色は前期型の場合スターター、ダイナモとレギュレータも同じ青竹色でした。
せっかく同じ色の塗料を調合して塗装するのなら、前々から普段乗りにも頻繁に使う赤ヨタハチのオルタネータ化をいよいよ元々のダイナモに戻そうかと思い、これを同時に行えばコストも抑えられます。

写真は汚いながらも未再生の前期型スタータ&イグニッションコイルとダイナモ。
御世辞抜きに汚いですが、こんなに汚い外見でもちゃんと動作品なんですよ。

イメージ 1


銀ヨタハチは未再生風のエンジンで仕上げる予定なので再塗装せずに仕上げる予定ですが、赤ヨタハチはダイナモ・レギュレータやスタータ&イグニッションコイルは車体を再生したバランスを取って外装も仕上げます。
でダイナモはアルミステッカーの表記がまぁまぁ綺麗な物を再塗装します。

イメージ 2


端子類も錆びておりますが、これはヒーターの部品と共に再メッキします。
再メッキも一山いくらの世界なので纏めて行った方がお得ですからね。


対してレギュレータは同じくアルミステッカー表記タイプの新品があるのですが、これは後年補給された部品の為(それでも古い年代ですが)本体がオルタネータ仕様と同じ黒色塗装に加えて端子ネジがプラスビスタイプになっております。
このレギュレータはカバーのみ再塗装し、ネジはマイナスを投入予定です。
尚アルミステッカーの品番が入る物が一般的に古いのですが、レギュレータの場合はちょっと古めのフォントでレギュレータケースに印刷文字が入るタイプが存在します。イグニッションコイルの場合は全年式がこれに該当して、黒色塗装に変更されても印字だけでした。
じゃあヨタハチはどうなの?というところですが、ヨタハチ1号車が落成した時のトヨタの公式写真ではレギュレータがアルミステッカーのタイプが取り付けられているのが確認されているので、それに倣いアルミステッカータイプを使います。

レギュレータの左隣にチラリと写っているのはダイナモブラシ。社外品ですが当時物の日本製です。ただこのブラシは使用するか分かりません。というものダイナモのブラシというのはオルタネータのブラシと違って消耗が早いので、出来るだけ使い切ってから新品を投入したいところです。
因みに何故消耗がオルタネータより早いかと言うと、オルタネータのブラシは発電容量を変えるのにローターコイルの制御をするので、そのローターコイル自体が常にマックスで電気が流れている訳で無く励磁させるかさせないかだけの電気がブラシを通るだけで、発電された電気はステータコイル側に発生するので負担が少ないのです。
しかしダイナモは一見オルタネータと同じ構造に見えますが、ダイナモの場合はアーマチュアコイルで発生した発電した電気がブラシを直に通過する為に、ブラシの消耗がオルタネータより激しくなります。

イメージ 3


スタータも同じくアルミステッカーの品番が入った物を活かします。
同じ-10011でも古い物はフィールドコイルを留めるスクリューがマイナス頭で、その後の生産品は現在のプラス頭と同等のビスが使われております。

イメージ 4


今赤ヨタハチにノスヒロ撮影時に暫定的に付けたのが更に古い-10010なので、そちらを外して再塗装します。

イメージ 5


さて本題ですがヒーターケースやダクトの取り外しや保管中の扱いで変形してしまった部分の修正をします。
一部変形のあったバルグヘッドに付くジョイントも叩き出しました。
赤丸部分ですが綺麗に直りましたよ。

イメージ 6


ツバの部分もヨレヨレでしたので修正します。
これなら後は再塗装だけでOKですね!

イメージ 7


フューエルレギュレータ用の台座も変形していたので叩いて直します。
修正前の写真撮りませんでしたが、結構曲がっておりました。ただの薄板のプレス品なのでリレーの台座と共に、何かしら外力に対して非常に変形しやすい部品です。

イメージ 8


「芸能人は歯が命」というCMのキャッチコピーが昔ありました。
それと同じ?で燃焼式ヒーターも外見と共に意外と目に入るのが暖房用空気ファンです。これがヒーターケース入口の金網越しに自己主張するんですよ。
ですのでこのファンを綺麗にするとヒーター自体が綺麗になった感じすらありますので、これを仕上げてみます。

暖房用空気ファンは樹脂製ですが、樹脂の質からまずこれが綺麗なものにはお目に掛かりません。
必ずといっていいほど表面は黒く汚れていて、樹脂の劣化による表面の荒れや微細なひび割れで汚れが洗い流しても落ちないのです。
それに加えてモーター軸穴付近からクラックが入りやすく、ファンの大半は割れております。
正にババチイ状態ですね。

イメージ 9


このヒーターの暖房用空気ファンもお約束でモ―ター軸穴にクラックが入っておりましたが、1箇所のみで症状的には大したものでも無かったので、クラックの先端を処理した後にプラリペアで補強しておきました。
裏側も汚いですね・・・。でもこれでも洗った方です(笑)

イメージ 10


表面の劣化部分を一皮剥く為にペーパーを当てて、その後以前同じファンを補修した際に余っていたプラサフを吹きます。
直に塗装しても艶が引けてしまうので、手間でも下地にプラサフ入れた方がいいですね。

イメージ 11


暖房用空気用ファンは白色です。
まぁどんな白でも良いのですが、目立つ部品なのでトヨタのスーパーホワイトⅡをセレクト。
これは在庫が無かったのでホームセンターに買い出しに行きます。
写真見ると一見塗料が垂れて閉まっている様に見えますが、これは後方の家の影が映り込む位に艶が出ているのです。ババチイ状態からサヨナラです。

イメージ 12


この頃はだいぶ日も傾いてきて寒くなってきましたので、作業終了。
取り敢えずファンは再生完了しました。今現在再生で掛かった費用は新たに購入したスプレー缶塗料の1080円。

嬉しい事が一つ。
ジャンク品を整理していたら何とヒーターのパイロットランプが出てきました!
ソケット部のゴムが劣化して無くなってはいますが、機能的には問題無く使えます。ステーは最悪見つからなければそれらしい形状のステーの流用か鉄板曲げて作るかですね。
ランプは独特の形状と蛍光レンズが特徴なので、これは本来の部品を使いたいところです。
見つかって良かった~!

イメージ 13


明日は・・・ってもう今日に変わっておりますが、TGRF2016に参加の方々宜しくお願い致します。

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