「甦れババチイ燃焼式ヒーター」を進ませる為にも同時に進行させたい青竹色のゼネレータとセルを分解します。
ゼネレータはアルミステッカーの程度の良いものと、もう一つ部品取りをバラシてニコイチで組み立て予定。
セルモ―ターはノスヒロ撮影時に交換していた-10010を外してバラします。
スタータが無いとスッキリです。前期型のスタータは長いので燃料ポンプを外さないと脱着出来ません。
カローラと共通となった後期型のスタータはモータ部が短いので燃料ポンプは外さなくてもOKです。
ここに再び後期型のスタータを付けます。
スタータモータは元々程度が良いので、敢えて〇〇イチにする必要はありません。
クロメートメッキ部分も一部に錆があるものの、再塗装するのは勿体無いかなぁ・・・。
青竹色部分も磨いてやった方が多少塗装の剥げがあっても、そういう当時物の雰囲気が好きなんですけれどね。
ただイグニッションコイルの表面には本来品番が印字されておりますが、この印字が薄いので既に判読不能となっております。赤ヨタハチの板金塗装と共にそれが今回の再塗装の決断にも大きな影響はありました。
ゼネレータはオルタネータ以上に構造が単純ですが、分解する手間はそれ程変わりません。
特別気を付ける程の事も無いのですが、強いて言えば端子部分のF(フィールドコイル)のネジ部分はナットが落ちない様にネジ山に回り止め加工されています。(A端子は加工無し)
A・F端子は絶縁用ターミナルが取り付けられていますが、写真に写るハウジングのターミナルでは無く、内側にもう一つ絶縁用の平型ターミナルが付いており、A・F端子ボルトの末端の4角頭の回り止めを兼ねております。
A端子は緩めればそのまま素直に緩みますが、F端子はそのまま緩めていくと回り留め加工の部分でナットの回りが固くなり、そのまま力任せに緩めようとするとハウジング裏側の平型絶縁ターミナルが割れて崩壊してしまいますので要注意。
どちらもブラシ残量があってそれ程使い込まれていない様ですが、もう一つのゼネレータは既に再塗装されており=過去にバラされているという事になりますが、まぁこれが適当なお仕事だった様でフロントファンの半月キーが付いていなかったり、ブラシホルダーのセンターがずれていたりと随分適当なO/Hだった様です。
このゼネレータはコイル間やブラシホルダへ配線されているエナメル線の絶縁布が経年劣化でボロボロになっており、絶縁性能が本来の能力を発揮しないレベルです。
ここはオリジナルに拘らずにショートしない様に被膜部分の補修を行います。
品番が同じゼネレータに関わらず製造年度によってアーマチュアコイルの巻き方が違うタイプもあります。(互換性有り)
ケース前後を挟み込むアルミ製のエンドフレームは磨き込むとピカピカになり過ぎるので、ウェットブラストとかで処理しようかな?
ゼネレータのファンは銀色の塗装仕上げですので、これはスプレー缶での塗装で充分でしょう。
これはバラした2個のゼネレータの部品。
これを再メッキしたり補修して程度の良い部品で組み直します。
あとは塗料の調合とヒーターケースの錆落としを兼ねた下地作りになりますので、それは「甦れババチイ燃焼式ヒーター その4」でアップ致します。